飛火野スケッチ

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    奈良、春日大社の参道には広大な芝生の原っぱがあります。飛火野といいます。

    万葉の昔に貴族達が打球(ポロ)をしたり、平安時代には若菜摘みや花見など
    遊びの場所だったというところです。
    昨日、飛火野であったスケッチ教室に参加してきました。
    近鉄奈良駅前から市内循環バスを利用して10分ばかり春日大社表参道で下車。
    眼の前に広大な草原が広がっていました。
    地図には、若草山、春日山、高円山の三山が望めると説明されているのですが、
    どれがどの山か分からぬまま、鹿苑と呼ばれている近くで描き始めました。
                         
    ・                  水を飲みに来た鹿の親子
                       鹿って大きな目と耳をしていますね。
    飛火野には大きく枝を広げた楠の大木が何本もあるのですが、遠景には暗い森が広が
    り奥行き感を出すのはなかなか至難の業。先生のデモンストレーションで構図や色の
    説明を学んだあと、それぞれが好きな場所にイーゼルを立てて挑戦しました。
    下の絵は木澤平道先生の絵(F6)です。
    心配していた雨に降られることもなく、参加者全員の絵に対する先生からの講評を頂いた
    のは午後2時過ぎでした。
    久しぶりの奈良でしたから、その後、奈良町を一人で散策してみました。
    まずは、目下若い方に大人気という、「かき氷屋さん体験」をしました。
    奈良には古の奈良時代から、冬に「氷室」という貯蔵庫へ雪を貯蔵し、夏にそれを味わう
    という風流な習慣があったそうです。
    もちろん高級貴族のみに許された風習だったのでしょうが、その伝統を復活させ、バリエ
    ーション豊かなかき氷は、今や奈良観光の目玉になっているのだとか。
    てんこ盛りの氷は薄く削られ、上には抹茶入のクリームが乗っかっていました。
    あまりの量に、とても全部は味わえません。
    氷がふわっとしているせいか頭のてぺんが痛くなるようなことはありませんが、
    この930円という料金は少々お高い!
    コロナ下でも、若い方が行列をなすというのは高齢者の僻みかな?
    次に向かったのは、「中谷堂のよもぎ餅」屋さん。
    こちらも超有名な餅つき屋さん(友達に教えてもらいました)
    お店の前の道を車がひっきりなしに通るのですが、それでもよもぎ餅を求める
    若い人が順番待ち。なんと1個買って食べながら「ならまち」をショッピング
    して歩くのですね。ホットドッグ感覚ですね。
    私は「お持ち帰り」の列に並んで買いましたが・・・・。
    よく観察していると、店の前にカメラを持った人の列もできています。
    早や搗きもちの現場が映させてもらえるとか。
    並んで動画に撮ってきました。チョット恥ずかしかったけど。
    確かにアッという間に綺麗な緑の草餅が1臼搗き上がっていきます。
    (2人の男性が両側からリズミカルに、4〜5分で搗き上げる)
                   ・由緒ありげな看板
    今年の夏は、雨が多くて夏休みの子どもたちも、出かけるチャンスが少なかったのでは
    ないでしょうか。コロナもなかなか収束しませんし、そんななかでのスケッチでしたが
    「ならまち散策」というおまけもついて嬉しい一日でした。ではまた。
               

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    名前を遊山といいます。   大阪府の北部に住んでいます。 京都にも近い山間部です。 近くには安威川が流れています。 川向うは高槻市になります。
    福祉施設の現場や学校などで介護を中心に60才まで就労しました。 今は家人と晴耕雨読の生活です。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥のこと、加えて地域の行事や小さな旅行など 紹介できたらと考えています。

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