フィラリア感染
犬に感染する、フィラリアという寄生虫のことをご存知ですか?
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我が家の飼い犬がこのフィラリアに罹患してしまいました。
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うちの犬は一昨年5月徳之島からやってきた保護犬なのですが、至って健康で、
毎朝の散歩時も元気に30分から1時間ほどは小走りに駆けるような犬です。
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五月にやってきましたからサツキといいますが、昨年の7月突然食欲がなくなり
近所の動物病院を受診した所、血液検査で「フィラリア」が強陽性と出ました。
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レントゲン検査を受けたところ、肺動脈のところに成虫が詰まっているとのこと。
それからが大変。
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実は最近は予防が徹底しているので、フィラリアに罹る犬が少なくフィラリア
を取り出す手術のできる獣医さんも又少ないというのです。
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八方手を尽くし、兵庫県三田市の動物病院にその手術のできる医師がおられる
ということが分かり、娘はタクシーを飛ばして三田市へ直行。
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首の血管から内視鏡を入れフィラリアを取り出してもらいました。
内視鏡の先端が鰐の口のようになっていて、成虫を引っ掛けて体外へ出すとい
う施術です。
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なんと33センチのフィラリアが11匹見つかり、シャーレに入れられた成虫を
見せられた娘は、その数の多さと長さに驚かされたといいます。
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首の下から胸元までの毛をきれいに剃られて、麻酔のかかった犬を動物病院の
ホテルに残してその日は帰宅、翌日ひきとりに行きました。
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術後はそれまでしていた「乾いた咳」をすることもなくなり、手術で取り出せ
なかった幼虫や卵は薬で退治するとこになりました。
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・元気になったサツキ
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ところが、それから、半年を経たこの1月4日、又以前と同じく食欲がなくなり、
ぐったりとした状況が見られ、驚いて受診した所、前回と同じくフィラリアが
今度は心臓の右心室にいることが判明したのです。
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青天の霹靂とはこのこと。
痛い手術を受けさせ、治療薬も飲んでいるのに、何故?何故?
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原因を考えていても、目の前のサツキが助かる訳はなく、再度半年前と同じ施術
を同じ病院で受けました。
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今回は心臓の右心室に長いのが2匹巣食っていたとかで、サツキの症状は最悪!
術後も回復が遅れ、1日目はベッドから起き上ることすら出来ず、面倒を見て
いた私は「今回は回復はできるのか?」と不安にかられていたのですが・・・
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・だらりと四肢を伸ばし、立ち上がれないサツキ
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翌日の午後になってようやく立ち上がり、食事を少しとることができました。
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納得のいかない娘は、疑問をいろいろ動物病院に投げかけたようですが、手術
と投薬をすり抜け、成虫へと成長してしまったフィラリアが2匹いたようです。
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今日で4日目、ようやく元気が出て、狭い庭の中をリードをつけて短い時間散歩
させています。
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ブログに書くのは如何なものかと思案しましたが、最近保護犬を飼う方も増えて
いると聴きますので、お役に立つかもと思い反省を込めて書かせて戴きました。
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サツキは10歳で我が家へ来ましたから、犬の保険に入ることは出来ませんでした。
手術代は全額自己負担。ホテル代を合わせると、けっこうな額の支出!
娘にはいたすぎる出費でした!
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寄生虫の豆知識
フィラリアを媒介するのは日本にも沢山いる蚊(16種類)
罹患すると、心臓の働きを低下させ、全身の血液循環や肺も悪くする。
無症状も多いが、咳や血痰、呼吸困難で気づく。
予防薬を定期的に投与することが必要。
上記の絵と知識は、内外寄生虫の基礎知識から抜粋しました。
- 2022.01.10 Monday
- 情報
- 22:07
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- by 遊山