蒲(ガマ)
朝の散歩道(犬に引っ張られながら)で意外なものに出会った。
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ともすると横道に逸れたい我が家の犬であるが、今日は犬に従って脇道へと入ってみた。
坂道が続き暫く行くと、散歩道からは2メートほど低い窪地に出た。
すると思っても見なかった風景が広がっていたのである。
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一瞬目を疑ったが、ガマの穂が一面に広がっていた。
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しかし変なのである。よく見ると綿をかぶったような不格好な穂もある。
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一体全体これは何だろうと思いながら写真に収めた。
帰宅後「ガマ」を検索してみた。意外や意外、全く知らなかったことを多く学んだ。
以下に少しまとめてみた。
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ガマは漢字で「蒲」と書くが、水辺に生える草という意味。別名ミズクサという。
花期は6〜8月、葉より高く茎を伸ばし、頂に円柱形の花穂をつけ、上部は黄色い
花粉を撒き散らす雄花穂、下部は雌花穂。
雌雄の花穂はつながっている。
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花が終わると雄花穂は散り、雌花穂は茶褐色になって太さも1.5〜2cmと太くなり
ソーセージ型に似たいわゆる「ガマの穂」になる。
雌花穂は結実後は綿クズのような冠毛をもつ果実になる。
晩秋になると、蒲の穂がほぐれて風によって飛散し、水面に落ちると種子が実から
放出されて水底に沈み、そこで発芽する。
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私が知っていたのは、花が終わった後の、穂の部分だけだったのである。
綿クズのように見えたのは結実後の果実だった。
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古くは、穂綿と呼び布団に使ったという。(そういえば布団は蒲団とも書く)
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黄色い花粉は、血管を収縮させて出血を止める作用があると考えられていたともあった。
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因幡の白兎が大国主命に助けられたのは、並べたガマの穂の上を転がるよう教えられた
からだと昔古事記で読んだが、なるほどそれで合点がいく。
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蚊取り線香の代わりにも用いられたとか、古来私達とは身近な関係にあったようである。
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一つの穂には35万個もの種があるとかで、穂を手で握りつぶすと爆発的に種が飛び出す
から面白いという。
YOU TUBE にはその動画が沢山あるというが、小学生時代にそんな遊びを経験した方
もあるのかもしれない。
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散歩中の犬の気まぐれから「ガマ」に出会い、多くの楽しいことを知ることができた。
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次の写真は窪地の向こうに咲いていたネムの花
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今日も読んでくださりありがとうございました。
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- 2020.07.03 Friday
- 野草
- 23:37
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- by 遊山