かぶら寿し

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    かぶら寿しってご存知ですか?

    北陸出身のかたでしたら、ご存知と思うのですが。お寿司ではありません。

    冬に美味しくなる蕪に、塩漬けしたブリを挟んで、米麹から作られる甘酒につけ込んで

    1週間ほどで出来上がります。
    江戸時代中期には文献に登場するといいますから、昔から人々に愛されてきた北陸地方
    の冬の味です。
    初めて目にした方は、蕪の周りに麹が沢山ついていますから、これを洗い流してから
    食べるものか迷われるようですがこのまま食します。
    同じような食べ物に滋賀県の郷土食「鮒ずし」がありますが、こちらの方が全国的に
    有名かも知れません。
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    「かぶら寿し」や「鮒ずし」のような食べ物を「なれずし」と呼ぶそうですね。
    冷蔵庫等のなかった古代に、動物性蛋白質を保存するための知恵として生まれ、人々に
    愛され続けてきたといいます。
    奈良時代に中国から日本へ伝わってきたと言いますから、随分と古からの食べ物です。
    私は子供の頃富山県に住んでいましたが、冬に母が台所で作っていたのを覚えています。
    富山の友人に尋ねると、今は家庭で漬け込むところは少ないわね〜という話でした。
    しかしながらこの「蕪ずし」デパートで購入すると、ひと蕪が800円位のお値段です。
    なので毎日の食卓に載せるというわけにはいきませんから、特別にお正月にだけ購入し、
    一人でふるさとの味を楽しむことにしています。
    ネットで調べると、北陸の地元では漬物屋さんが「漬け方の講習会」を開いて、伝統食の味
    を伝授されているようですが、近畿地方の気候では無理でしょうね。
    第一新鮮なブリを手に入れるのが難しい!
    是非見てみたいもの一つに12月から始まる、富山県氷見(ひみ)の鰤漁があります。
    漁を見た後、地元の料理屋さんで新鮮な鰤の刺身をいただくことができたら最高でしょうね。
    話が少しそれてしまいましたが、新鮮なブリに塩をして、やはり塩をしてしんなりとした蕪
    にはさんで漬け込むからこそ美味しい「かぶら寿し」ができ上がるのでしょうね。
    今年の鰤漁はもう終わったのでしょうか。
                                 
                                                                             

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    名前を遊山といいます。   大阪府の北部に住んでいます。 京都にも近い山間部です。 近くには安威川が流れています。 川向うは高槻市になります。
    福祉施設の現場や学校などで介護を中心に60才まで就労しました。 今は家人と晴耕雨読の生活です。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥のこと、加えて地域の行事や小さな旅行など 紹介できたらと考えています。

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