酒蔵探訪

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    灘の生一本とか、灘五郷という言葉をお聞きになったことありませんか?

     

    灘五郷というのは、神戸市東灘区・灘区と西宮市をあわせた阪神間の地を言うそうです。

    生一本とは、勿論そこで作られるお酒のことですが・・・

     

     

    実は私、この灘区で中学・高校という青春時代を過ごしました。

    でも何故か今まで酒蔵を訪れたことはなく、今回が初めて神戸の友達と行ってきました。

    訪れたのは阪神電車、大石駅近くの「沢の鶴」さんの資料館。     
    渋い木造の大きな酒蔵です。                     ※1
    蔵の前庭に、長い天秤棒を使った組み上げ式の古い井戸がありました。
    蔵に入ると、まずは酒造りの工程について詳しいビデオ解説がありました。
    酒造りの仕事をする人を杜氏と呼ぶそうですが、杜氏頭の経験と熟練技とその指導の下
    お酒は造られるそうです。
    どの酒造会社にも長年培われた製造法とそこにだけ伝わる秘法があるのだと思います。
    私が理解できた範囲のことをまとめてみました。
        ー鯤討寮米(昔は洗い桶の中で人が足を使って洗ったこともあった)
       ◆‖腓な甑(こしき)に入れて蒸す
        蒸しあがったお米に酵母を加える (もとじこみ)
         種になる麹は室と呼ばれる部屋で造られる
         (雑菌が入ると死んでしまうそうです)
       ぁ℃辧覆發蹐漾忙店み
         この段階で水が使われる
         灘では西宮の宮水を使っている
         宮水は六甲山の伏流水で硬水  
         出来上がりがキリツとしている 男酒と言われる       ※2
       ァ‐總→滓引き→火入れ
         醪を搾ってお酒と酒粕に分離する
         巨大なテコを使って絞る
       Α_估れ
       А|蔵して最後に出荷
    酒造会社によっては、新酒ができるのは2〜3月限定というところもあるそうですが、
    沢の鶴さんでは、一年を通して製造しておられるそうです。

    資料館になっている蔵の中には、仕込用桶や用具がずらりと並んでいました。

     

    樽ははしごをかけて登るようになっていましたから、3メートルはありそう。

    現在、樽を造っているところは西宮に1箇所しかないと聞きました。

     

     

    酒造りの用具も大小、様々展示されています。

    面白いのは、道具にネコとかカエル・キツネなどの動物の名前が付けられていました。

    未就学児童が働いていた時代もあったので、名前が覚えられやすいよう工夫してあったとのこと。

     

    一番の圧巻はテコを使う搾りの規模の大きいことです。

     

    重しの下の大きな箱の中には、醪仕込みの酒が入った布袋がぎっしり積んであります。

     

     

    上にかかっているのが、布袋(柿渋が塗ってあります)。

     

    2階には、出荷に使われた、千石船の模型(10分の1)がありました。

     

     

    小さくて見えませんが、菰樽には「沢の鶴」と書かれています。

    酒だけでなく、総ての上方文化が江戸へと下って行ったのですね。

     

    ご紹介できたのは、資料館のほんの一部でしかありません。

    震災復興の工事中に出てきた貴重な地下構造「槽場」もありました。

    お酒好きの方も、そうでない方も見学されたらきっと面白いと思います。

     

    資料館の最後はショップになっていて、各種のお酒が試飲できます。

    ここでしか試飲出来ないものが並んでいましたよ。

     

    年配の男性グループがとても賑やかでした。

    飲めない私は「酒粕」と「粕漬け」を買って帰りました。(残念)

     

    出口で見かけた、昔の宣伝ポスターです。

      
    ※1 昭和53年から古い酒蔵を資料館としてスタートされたそうですが、
       阪神淡路大震災で壊滅的打撃を受け、4年間の全面立て直しを経て
       免震システムの木造資料館として再出発されたそうです。 

       兵庫県の「重要有形民俗文化財」の指定を受けている。

    ※2 伏見の水は、軟水。女酒と言われる

     

    資料館内の写真は、私がデジカメで撮ったものですが、地図と資料館はパンフレットからです。

    コメント
    yamaniwakotori 様

    麹菌が製造過程で死滅してしまうと、お酒ができませんから、国は酒税が入らないので困るのだそうです。それで最近は、酒造会社が200種ほどある麹菌から好みの種を買うところが多いと聞きました。

    製造過程でも温度管理から総てPCで管理しているみたいですね。
    地方の小さなお酒屋さんのお酒に特徴があるのかもしれません。
    • 遊山
    • 2017/03/10 11:30 AM
    遊山さま

    お酒、飲まれないのですね。
    酒蔵見学は体にとてもよさそう。
    酵母菌がくっついてきそうな感じがします。
    雑菌が入らないように保護服を着るところもありますよね。
    日本の水は軟水と思っていましたが、灘は幸水なんですね。
    大きな梁、手組の槽、丈夫な柿渋の袋などどこを見ても絵になりそう。
    酒粕はスーパーのものとは全然ちがうし、料理に一味以外にも洗顔に使うとたくさん買ってかえる人がいましたよ。
    • yamaniwakotori
    • 2017/03/09 10:25 AM
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    profilephoto ■ニックネーム 遊山 ■住んでるところ 大阪府   60歳まで福祉畑で仕事していました。 70歳を過ぎた現在は、夫と100歳になる実父との超高齢世帯です。 京都に近い北摂の山間部で生活しています。恵まれた環境ですが少し不便です。 旅行が好きでスケッチ旅行に何度か海外へ行きましたが、介護が始まってからは、もっぱら京都や奈良の美術館巡りです。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥、昆虫などの紹介をしたいと考えています。 写真は素人ですが、さりとて上手な絵が描けるわけでもありません. 時々「へたな横好き」のスケッチをupしたいと思います。

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