玉櫛媛と媛蹈鞴五十鈴媛

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    少しご無沙汰してしまいました。

    秋の公募展に向けて、水彩画を1枚描いておりました。

    (入選できればいいのですが・・・・)

     

     

    さて本日は、茨木市教育委員会が出版している「わがまち茨木」民話・伝説編から

    玉櫛媛と媛蹈鞴五十鈴媛、それににまつわる溝咋神社のお話を紹介させていただきます。

     

    茨木市の南西部に、市内で一番古いと云われる溝咋神社があります。

    自転車を飛ばして行ってきました。

     

                          一の鳥居

     

                   一の鳥居から続く松林の参道

     

     

           今から2000年以上も昔のお話です。

     

     

    溝咋神社のあるこの地(三島地方)に、水路(溝)を開いて水田を開墾し、

    強大な勢力をもつ神様(豪族?)が住んでおられました。

     

    神様の名を、三島溝咋耳命(みぞくいみみのみこと)といいました。

    耳は古代では、長のことを意味したそうです。

    さてこの溝咋耳命には、大変美しい玉櫛媛(または溝咋媛)という媛がありました。

     

     

    同じ頃、大和の国では大三輪氏が勢力を誇っておりましたが、大三輪氏の主である

    事代主命(ことしろぬしのみこと)玉櫛媛の美貌を耳にされ、やがて二人は結婚

    されることになりました。(日本書紀による)

     

     

    二人の神様の間に三人のお子様がお生まれになり、溝咋の地にお住まいでした。

     

     ・ 天日方奇日方命(あまひかたくしひかたのみこと)

     ・ 媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)

      五十鈴依媛  (いすずよりひめ)

    といいました。

     

     

     

    何年か後のこと

     

    神武天皇が大和地方を平定され、広く豪族から良縁を求めておられたそうです。

    天皇は心優しく美人の媛蹈鞴五十鈴媛をおみそめになり、橿原で即位された元旦に

    皇后としてお迎えになりました。

     

    神武天皇と媛蹈鞴五十鈴媛との間には四人の皇子がお生まれになりましたが、天皇の死後、

    皇位争いがあって、四番め皇子が、二代天皇・綏靖天皇(すいぜい)となられたそうです。

     

    面白いことに綏靖天皇のお妃には、母である媛蹈鞴五十鈴姫の妹・五十鈴依媛が迎えられ

    ています。

     

     

    少し話が込み入ってきましたね。

    つまり茨木溝咋の地から美しい姉妹が、二人の天皇の皇后になられたことになります。

    神話とは言え、そのような物語が茨木にあった事に驚ろかされてしまいました。

     

     

                 社殿  (玉櫛姫と媛蹈鞴五十鈴媛が祀られている)

     

                             三島溝咋耳命の社殿

     

     

     

      現在の社殿は、地元の両替商・米屋喜兵衛が寛保2年(1742)に造営したとありました。

     境内は隨分と広く、古木が何本もありました。

     訪れたのは台風の翌日でしたが、箒の目も美しく掃き清められていました。

     

     

     

    あとがき

     

       屬錣まち茨木」民話・伝説編には興味深い話が沢山載っています。

        これからも時にふれ訪ねてみたいと考えています。

     

     ◆ 仝纏記では大和三輪氏の主のことを、大物主命としてあるそうです。

        大物主命は丹塗りの矢に化けて、玉櫛姫(溝咋媛)のほとを襲い、やがて夫婦になられた

        と書いてあるそうです。

        面白いですね。

     

                      境内の古木 

        ではまた。

     


    コメント
    yamaniwakotori様、こんにちは

    私は神話はとても面白いと思っています。何故か日本では戦後、神話教育が戦争と関係あるみたいな考え方があって、遠ざかっているように思います。

    ギリシャ神話などは隨分絵や彫刻になっていますし、外国人の私達でもよく読みますよね。
    それなのに自分の国の神話を知らないのはとても変ですよね!

    清川妙さんという作家の方が、神話をとても分かりやすく書いておられてドキドキしながら読んだことがあります。
    媛蹈鞴五十鈴媛や五十鈴依媛はどんなに美しかったのでしょうね。想像するだけで嬉しくなります。
    • 遊山
    • 2017/10/06 11:56 AM
    とても興味深く読みました。
    古代のこの地のことがかいまみえます。
    山と川(海)と平原だった頃の風景を想像しています。
    神話を紐解く道しるべは持ち得ませんが、こうして伝承を教えてもらうのはとても嬉しいことです。
    オーディオブックで、神話に触れる部分も聴いたばかりでした。

    溝咋神社に行った時、灯籠に「皇紀◯年」の表記があり、ああ古い神社なんだなと思ったっきり。
    あたり一面にクスノキの実が落ちていて、ジャリジャリと靴踏む音が今も耳に残っています。
    • yamaniwakotori
    • 2017/10/03 1:03 PM
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    profilephoto ■ニックネーム 遊山 ■住んでるところ 大阪府   60歳まで福祉畑で仕事していました。 70歳を過ぎた現在は、夫と100歳になる実父との超高齢世帯です。 京都に近い北摂の山間部で生活しています。恵まれた環境ですが少し不便です。 旅行が好きでスケッチ旅行に何度か海外へ行きましたが、介護が始まってからは、もっぱら京都や奈良の美術館巡りです。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥、昆虫などの紹介をしたいと考えています。 写真は素人ですが、さりとて上手な絵が描けるわけでもありません. 時々「へたな横好き」のスケッチをupしたいと思います。

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