中国からの客人

0

                                                 

    華道の勉強に来ていた中国からの客人が帰宅しました。

     

     

    我が家に滞在していたその女性のことを少し書いてみたいと思います。

    彼女は30才になる独身女性ですが、来日前からの知人であった訳ではありません。

     

    彼女がビジネスで親しい日本の友人が、私の古くからの知人だったという関係です。

    日本語も英語も堪能で、企業人としても有能、明るくていい娘さんという紹介でした。

     

    来日の目的は、北京で習っている生花を、日本でさらに深めたいということでした。

    友人の保証付きでもあり、我が家に空き室がありましたのでOKした次第です。

     

     

                                             

     

     

    いわゆるB and B(朝食とBed)くらいに軽く考えていたのですが、彼女の魅力に

    惹きつけられた1ヶ月間だったと言えます。

     

     

    最初に驚いたのが、日本へ留学経験が一度もないのに、日本語の発音が巧みなこと。

    大学で、発音の徹底した教授法を受けたようです。

    漢字ですから、語彙が多いのは当然かもしれませんが、諺などもよく知っています。

    我が家でも毎晩夕食後、即席の日本語教室を開きました。

     

    実は中国語も教えてくれたのですが、こちらの方は家族全員すぐにお手上げ!

    私が唯一覚えられたのが「メイ ヴァン ファ」仕方がない  だけ。

     

     

     

    第二に、彼女の家族は親密度が非常に強く、両親の事を常に話題にしていました。

    なんと彼女は6人姉妹の6番目、中国にこんな大家族があるって初めて知りました。

     

     

    結婚の第一条件は、「両親を大事にしてくれること」だそうです。

    日本だと、当事者同志の意志が最優先じゃないかと思うのですが・・・・・・。

     

    スマホで親族の写真をたくさん見せてもらいました。

    フェースブックは、中国では見られない(加入できない)ようですね。

    LINEもないのですね。関空に着くと同時に、LINE設定したそうです。

     

     

    LINEに代わるものとして、ウイー・チャットというシステムを利用していました。

    ウィー・チヤットで、中国のご両親やお姉さんたちと会話することができました。

    「便利になったな〜」と思うのは、私が遅れているのでしょうね。

     

     

     

    第三に、お花への関心度がなみなみならぬものであること。

    「池坊の春の作品展」に会期中は毎日京都まで通いつめ、帰宅後は復習。

    中国では手に入らない華道の本、(高いので中古)をネット大量注文する熱心さです。

     

     

    裏山からよく茂った木の枝を切ってきて、華麗な生花に変身させて見せてくれました。

    花は自然な方がいいと思っている私は、家で活けたことはあまりありませんでした。

    (一応、結婚前には「お花」もやったはず!)

     

    週に2度華道教室へ通い、最後まで残って教室の掃除をしてから帰宅するようでした。

     

    縁というかそ華道教室の先生は、以前私が住んでいた住宅地の住人で旧知の方でした。

    先生も彼女の研究熱心さには驚かれたようで、特別熱心に指導してくださったようです。

     

     

    料理もよく手伝ってくれました。

     

     

     

    中国料理には日頃から慣れ親しんでいると思っていましたが、餃子を作るのは流石本場仕込み。

    手慣れたもので、餃子パーティーを何度か開きました。

    (もちろん華道教室の先生や、お世話になった方々をご招待して)

     

     

             手前の不格好なのは私の、向こう側がDingDing(彼女の名前)の。

     

     

    餃子の皮は、朝から仕込んで2時間ほど寝かせてあります。 

     (薄力粉・強力粉 それぞれ150g  水  150g)

    柔らかいので伸びやすく、円形にしやすい。

     

     

    沢山の思い出を残して帰国しました。

     

     

    一番よかったのは、中国がぐ〜っと身近に感じられるようになったことでしょうか。

    今まで、ヨーロッパや北欧、アメリカへは仕事やスケッチ旅行で何度も行ってきましたが、

    中国には全く関心がありませんでした。

    シルクロードやTVで紹介される世界遺産は見たいですが、何故か「こわい」と感じていました。

    それが払拭され、すぐネットでマップを見るようなっています。

     

     

     

    彼女の夢は北京で、教室を開くこと。(今は休暇中のようでした。)

     

    「写真の花」は総て彼女が活けたものです。

    ではまた。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    コメント
    yamaniwakotori 様
    2枚目の写真の葉っぱは、「ハラン」のようです。仰るように切り込みを入れて、造形を楽しんでいるようです。自由花と言うらしいですが、DingDingは好きなようでした。

    お花の世界も奥が深いのですね。
    将来、きっといい先生になれるでしょう。

    ジャケツイバラ、もう散ったかも知れませんね。
    ジャケツイバラはマメ科の植物らしいですね。
    藤の仲間でカワラフジとも言うらしいです。
    • 遊山
    • 2018/05/16 2:25 PM
    遊山さま

    大切な4番目のお子さんともいうべき彼女が帰国されましたね。
    本当に魅力的な方でした。
    来日中、出逢った人に、なにがしかを与えてくれたんじゃないかしら。

    二番目の画像の葉は観葉植物っぽいですが、花器の造形によく合っていますね。
    カッターか何かで先に切り絵状に加工しておくのでしょうか。
    池坊の流れの中で、彼女の好みと人格を色濃く感じます。

    大切な方をおあずかりなさって、お疲れでしたでしょう。

    私はジャケツイバラを見に行けていません。

    • yamaniwakotori
    • 2018/05/15 6:03 AM
    コメントする








       

    プロフィール

    profilephoto
    名前を遊山といいます。   大阪府の北部に住んでいます。 京都にも近い山間部です。 近くには安威川が流れています。 川向うは高槻市になります。
    福祉施設の現場や学校などで介護を中心に60才まで就労しました。 今は家人と晴耕雨読の生活です。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥のこと、加えて地域の行事や小さな旅行など 紹介できたらと考えています。

    最新の記事

    カテゴリー

    recent comment

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode