延命処置

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    ご無沙汰してしまいました。

     

    ブログに書きたいことは色々あったのですが、文章に出来そうもなくて前回の投稿から

    とうとう1ヶ月も経ってしまっていることに自分で驚いています。

     

          

    その間に当然お正月もあったわけで、子どもたちや孫たちも集まり、例年のごとく春の

    行事も済ませたのですが、なんと言っても家人が入院中という非日常のため、正月料理

    も行事も簡素なもの、年賀状すら1月3日になってから慌てて書くという、異例ずくめ

    の一年の始まりでした。

     

                     

                                          

     

     

    冷静になって考えてみれば家人は85才になろうという高齢ですから、何が起こっても

    不思議ではなく、予測だにしていなかった私が馬鹿だったと言われればそれまでのこと。

    家人は以前から認知症を患っていましたからそのことばかりを考え、脳梗塞については

    気にも留めていなかったことが私の足元をすくったのだろうと反省しています。

     

     

    家人には視力障害もありましたから、運動不足にならないようガイドヘルパーさんにお願い

    して週3回、1,5時間程度の散歩を3年前から始めていましたし、室内や浴室の暖房、水分

    摂取など気をつけていたつもりでしたが梗塞は起きてしまいました。

     

     

            

     

       

      

    今、一番気がかりなのは家人は自己呼吸が全くできていないこと。

    24時間人工呼吸器からの酸素で生かされ、気管切開ですから発語することは不可能です。

    栄養は栄養剤が鼻からのチューブで胃へ、排泄も太いチューブで外部へという全くの機械

    人間と化しています。(左右の上下肢とも麻痺で動きません)

    こんな状態で生かされていることを、本人が望んでいるのか、確かめる術さへありません。

    (最近では私のことが分かるのかどうか判断できかねています)

     

     

    延命処置ということが私の頭から離れないのです。

    考え出すと眠れなくて、気がつくと明け方の3時4時。およそ不眠ということを経験した

    ことのない私が体調を崩して、風邪をひいてしまい1週間ほどダウンしてしまいました。

     

     

            

     

     

     

    年の最初にまとまりのないことを書いてしまって申し訳ありません。

    1月間もブログを更新していませんでしたので、ご心配をかけてはいけないと思い

    とりとめのないことを書いてしまいました。

    ご意見をお聞かせいただければ嬉しいのですが・・・・。

     

              

     

          

    ここまで書きすすめてきた今、中学時代の友人から電話がありました。

     

    「どうしてるの? 最近ブログが全然変わっていないね〜」

               ・・・

    「病院へ行けば、生身のご主人に会えるじゃないの!」

               ・・・

    「今日はいいこと言うでしょ!」

     

    と言って電話は切れました。

     

    そうでした。

    医学が進んでいればこそ、まだ暫くは血が通っている家人に会えるのでした。

    随分と気が軽くなりました。

    持つべきは友達でした。

    感謝!感謝!感謝!

     

    (写真は3月になると裏山で咲き始めるイカリソウとクリスマスローズとスミレです)

     

     

     

     


    コメント
    そんなに遠くない未来に、誰もが向き合う現実ですね。

    何をすればいいのか? 何ができるのか? 本気で考えていかないといけないことですが、ついつい日常の些事に紛れて先送りしてしまいます。

    寒い毎日、どうぞお体大事になさってくださいね。
    • 土橋昌子
    • 2019/01/28 10:02 AM
    大きな流れに任せてみる。

    それしかないと私も今は思っています。少なくとも夫の身体は暖かく間違いなく生き続けてくれています。
    • 遊山
    • 2019/01/27 4:09 PM
    土橋様 コメント有難うございます。

    延命処置にも色々あるのですね。人工透析も人工栄養もその代表なのですね。
    人工透析を受けるのは当たり前のことのように思っていましたし、これを拒否する方はいないでしょうね。

    元気なうちに延命処置を受けるかどうかを考えるのと、死を前にして呼吸器をつけるかどうかを判断するのは少し違うように思います。
    呼吸器を付けなければ生存は無理ですよと、家族が選択を迫られた場合、拒否するのは難題だと思います。

    ただ植物人間のような状況になって生き続けるのは本人は苦しいかもしれませんね。
    病人が夫のように高齢者か、あるいは若年者かで違ってくるのかもしれませんが、生命に差はないはずですから難しいですね。

    医療機関から、胃ろうについては(この頃は)辞退できると聞いています。
    • 遊山
    • 2019/01/27 4:03 PM
    読ませていただきました。
    自分のことは気軽に娘たちへ「延命処置はしないでね」って言っていますが、主人に確かめるのはいささか躊躇われて・・・。
    主人は心臓病を持ちながら前立腺・膀胱に癌も見つかり、それでもなんとか日常生活を送れていますが、質問することは、普段心の奥にしまわれているものを表に引きずり出すような気がするからです。
    いつ「それ」が来ても、覚悟はできているつもりですが、それは気持ちの上だけのこと。実際はアタフタすると思います。
    眠れぬほど悩むのも、長い年月ともに暮らした人のことを思えばこそですね。
    目に見えない大きな流れに任せてみてはいかがでしょうか?
    • 土橋昌子
    • 2019/01/27 8:31 AM
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    名前を遊山といいます。   大阪府の北部に住んでいます。 京都にも近い山間部です。 近くには安威川が流れています。 川向うは高槻市になります。
    福祉施設の現場や学校などで介護を中心に60才まで就労しました。 今は家人と晴耕雨読の生活です。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥のこと、加えて地域の行事や小さな旅行など 紹介できたらと考えています。

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