天地明察
沖方丁(うぶかたとう)さんの天地明察を読み上げました。
2009年角川書店から発行されていますが、今回友人から勧められて読み始めました。
時は徳川将軍家光から綱吉までの時代。
当時使われていた頒暦(カレンダー)に誤謬が多いため、改暦の命を受けた渋川春海が
研鑽を重ね、失敗と苦労の末に如何にしてそれを成し遂げたかという一代記です。
登場するのは、高校日本史で習うお馴染みの人物も多く、翻訳物を読むようなしんどさも
なくすんなりと入れるのですが、読み進むにつれ自分の無知を思い知らされました。
和算の天才の関孝和・社倉制度を作った会津の保科正之・水戸藩の光圀など個々人の名は
知っていても横の関係性や、社会背景までは理解できていなかったのですが、史実をもと
に書かれたこの物語の進行によって改めて理解できたように思います。
著者の巧みな筆運びに乗せられて、結構大部なフィクションを楽しむことができました。
また改暦という一大事業に掛けられた先人の数々努力に勇気づけられたように思います。
1冊の本を読むと関連性のある本が読みたくなるのですが、和算というのがどういうもの
なのか知りたくなっています。
久しぶりにワクワク興奮させられる本でした。
2009年角川書店から発行されていますが、今回友人から勧められて読み始めました。
時は徳川将軍家光から綱吉までの時代。
当時使われていた頒暦(カレンダー)に誤謬が多いため、改暦の命を受けた渋川春海が
研鑽を重ね、失敗と苦労の末に如何にしてそれを成し遂げたかという一代記です。
登場するのは、高校日本史で習うお馴染みの人物も多く、翻訳物を読むようなしんどさも
なくすんなりと入れるのですが、読み進むにつれ自分の無知を思い知らされました。
和算の天才の関孝和・社倉制度を作った会津の保科正之・水戸藩の光圀など個々人の名は
知っていても横の関係性や、社会背景までは理解できていなかったのですが、史実をもと
に書かれたこの物語の進行によって改めて理解できたように思います。
著者の巧みな筆運びに乗せられて、結構大部なフィクションを楽しむことができました。
また改暦という一大事業に掛けられた先人の数々努力に勇気づけられたように思います。
1冊の本を読むと関連性のある本が読みたくなるのですが、和算というのがどういうもの
なのか知りたくなっています。
久しぶりにワクワク興奮させられる本でした。
- 2015.10.31 Saturday
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- 22:41
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- by 遊山