インドネシアの人形劇

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    民族学博物館からの報告をこのブログ上で二度にわたって書いています。

    インドネシアの人形劇についても前回少し書きましたが、分からないことが多かったので、

    また、「みんぱく」へ行ってきました。

     

    話は変わりますが、

    新聞に吉田賢治さんが、「みんぱくの館長さん」に就任されことが載っていました。

    実はこの吉田先生、放送大学で「博物館概論」を講義しておられます。

    (土曜日の10時30分からBSの231チャンネルで見ることができます)

     

    先日、なにげなく聞いておりましたら、

    「博物館の使命は、物を収集するだけでなく、それを作り出した人々の生活や伝統を

    映像として残しておくことが重要だ」とお話されていました。

     

    みんぱくを訪れた方は、ご存知かと思いますが、隨分沢山のテレビのブース並んでいます。

    でも、私一度も体験したことがなかったのです。(アホですよね〜)

    ビデオテークと呼ばれているコーナーです。


    体験してきました。

     

    ブースの座席には、手元にPCの画面があって、見たいものが選択できるようになっています。

    地区・・・・東南アジア・・・・インドネシア・・・・人形劇   と言った具合です。

     

    ワヤン・クリット

    お祝いの時や、厄払いの時に上演されるという人形劇の人形は水牛の皮でできています。

     

    皮を一晩水に漬けてから干し、乾いたものを鞣(なめす)して、直接絵を描きます。

    何度も色を付けてからナイフで(彫るように)切り離します。

    人形の操り棒は、水牛の角からつくられているそうです。

     

    演者(ダランと言う)は一人。歌を歌い、ストーリを語り、何体もの人形を操ります。

    演目は王位を争う物語が多いそうです。

    大小様々なゴングや、鉄琴、太鼓、胡弓で構成された楽団がガムラン音楽を奏でます。

    人形劇は暗くなってから始まりますが、ココナツの殻を燃やして灯りにします。

    7夜かかるものもあるとか。

     

    ビデオを見て成る程と合点がいきました。

    映像に残すことにこそ博物館の使命があるということが良くわかりました。

    楽しい時間でした。

     

     

    追記

    先日、日本全国で33箇所の祭りが、ユネスコの無形文化財に指定されましたね、

    私の故郷である高岡の山車祭りもその中の一つに入りました。

     

    山車を組み立てる裏方の仕事や、神社との関係は見ていてとても楽しいものです。

    町を挙げての女性陣の応援体制も脈々と続いています。

    そんな伝統行事もビデオに撮って残しておく財産なのですね。

     

    来春の5月1日、祭りの日には久しぶりに帰郷したいな〜と思案中です。

    7台の山車が整列した図柄の手ぬぐいです。

     

     


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    名前を遊山といいます。   大阪府の北部に住んでいます。 京都にも近い山間部です。 近くには安威川が流れています。 川向うは高槻市になります。
    福祉施設の現場や学校などで介護を中心に60才まで就労しました。 今は家人と晴耕雨読の生活です。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥のこと、加えて地域の行事や小さな旅行など 紹介できたらと考えています。

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