イカリソウ開く

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    遅かった今年の裏山の春も、ようやく本番を迎えています。

    咲き誇っていたクリスマスローズは、種を付け始めました。

    代わって春の賛歌を歌い始めているのが、イカリソウ。

     

    斜面には色々な色のイカリソウが咲いています。

     

     

     

    まずは真っ白のイカリソウ

     

    続いて紫のイカリソウ


    同じ紫でも筋だけが紫のものもあります。

     

    グレーに近いものもありました。

     

    この山は北側斜面になっていて、日当たりはよくない(半日影)のですが、

    多分環境が花に合っているのでしょうね。

     

    今年は満開になるのが2週間ばかり遅れましたが、今が一番華やいだ季節です。

    それに嬉しいことは、イカリソウの小さな子株が沢山増えつつあることです。

    私の重い体重で踏まないように、目印を立てて気をつけています。

    裏山から、春の一日のご報告でした。

     


    春の大門寺

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      陽気に誘われて大門寺まで行ってきました。

      視覚障害のある夫には、ガイドヘルパーさんに介添えして頂きました。

       

                                                                                           本堂

       

                       弁天堂

      ここ大門寺は大変由緒深いお寺で、開祖は桓武天皇の兄開成皇子だと聞いています。

      弘法大師が9年間ここに逗留され、金剛・蔵王の二像を刻み守護神にしたそうです。

      (癒やし散策・茨木の寺院 加藤秀治著 より)

       

      1枚目の写真は本堂ですが、前庭に枝を張っているのが桜の古木です。

      弁天堂には秘仏本尊の如意輪観音がおられるのだと思います。

       

      桜はかなりの年月を経たものでしょう、幹の苔(地衣かな)が緑青の色をしていました。

       

       

      お庭では苔が一面に広がり、至る所ヒゴスミレが今を盛りと広がっていました。

      アップにしてみましょう。

      葉の切れ込みが見えますでしょうか。人気あるスミレの一つです。

       

      椿の花も数種類が植えられていました。

      八重ですね。

       


      ピンクの大きな一重

       

      この椿は大木でした。桜と同じ位の高さでしたから4メートル位はありそう。

       

      続いて山茱萸

      花が隨分と沢山ついています。

       

      境内は広いのですが、崖や木の根元にはタチスボスミレが沢山見られました。

       

      中央が青い丸葉のスミレも見られました。

       

      最後に自宅から3時間ガイドをしてくださったヘルパーさんと夫のツーショットです。

      どちらが夫でしょう?

       

      え〜、もちろん美男子さんの方が、ヘルパーさん です。(残念でした)

       

      大門寺は茨木市の最北部の高台にありますから、お天気の良い日には、

      なんと大阪の駅前、梅田あたりのビル街までも望遠出来ます。

      境内にはモミジも沢山ありますから、紅葉の頃は又ご紹介したいと思います。

       

       

      夫は退職後、網膜剥離でかなりの視力をなくしています。

      ガイドヘルパーさんのお陰で、春の一日を楽しく過ごすことができました。

       

      後日青い丸葉スミレは、ヴィオラ・ソロリアリケアナ と教えていただきました。

      ではまた。

       

       

       

       

       


      春休み

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        春休みになって孫たちが遊びに来ていました。

        東京からは5年と2年の兄・妹が、名古屋からは中1の女の子が、合計3人です。

        今回初めて子供たちだけでやってきました。

        双方都会のマンション暮らしですので、里山にある我が家で冒険するのが目的らしい。

         

        まずは山登り。(山とは名ばかり小さな丘なのですが・・)

        咲き誇るクリスマスローズには目もくれず、ただ丘を駆け上ったり下ったり。

        探検と呼んでいます。

         

        裏山では鶯が鳴き、ウグイスカグラも咲いていました。

        今年は花が1週間は遅れて、しかも花が小さい。

        でも小さくて赤いラッパのような花はとても可愛いです。

         

        次はイカリソウ

        残念ながらまだ蕾が立ち上がったばかり。(手前の赤い2本の茎)

        去年は今ごろ満開だったのですが・・・。

         

        ツチグリというキノコも見つけました。

        中央部がかじられていますね。これは食用になるそうです。

         

        山ばかりという訳にはいきませんから、あくる日は大阪港に出来たばかりの

        レゴランドへ行ってきました。

         

        この人形(?)はレゴで出来た作品です。

         

        宣伝文句に惹かれ期待して行ったのですが、想像とは少し違っていました。

         

        会場は思っていたより隨分と狭く、天井も低くて証明が暗い。

        同じ音楽が流れ、大音響のマイクが呼びかけるのが高齢者にはなんとも落ち着かない。

        でも子供たちは意外と平気で遊んでいましたが、私の方は雰囲気に負けて少々ダウン。

         

         

        翌日は近くの安威川の散策に出かけました。

         

        田舎道を植物を観察しながら歩くだけですが、河原では葉っぱ流しや石投げにトライ。

        河原で見つけた春の野草は、緑濃く柔らかそうで蕾もついていました。

         

        フェイスブックの「みちくさ部」に名前を質問して、教えてもらいました。

        上は  カラシナ     (近くの畑から種が飛んできたのでしょうか)

        下は  ヒメオドリコソウ (田んぼ一面に生えていました)

        ホトケノザを見つけたかったのですが、残念ながらそれは見つかりませんでした。

         

         

        翌日は万博記念公園へと繰り出しました。(我が家からは近い)

         

        さぞかし多くの人出とお思いでしょうが、それはエキスポシテイの方ですね。

        私達が入ったのは「日本庭園」(入園料 大人250円、子供70円)

        広い庭園にお客さんは疎ら、信じられない程の静かさを独り占めできました。

        (東西1300メートル・南北200メートルの広さです)

         

         

        どれだけ走ってもいいよと言うや否や、3人は ♫♫ 丘を登り川を下り ♫♫

         

        園内は丁度、白モクレンが満開

         

        芝生の上を転がり、靴を脱いで小川に入り、楽しかったようです。

        池には大きく育った鯉が隨分沢山いるのですが、エサやりもしました。

        (エサ代は1袋、100円)

         

        日本庭園を出てからは、万博広場にあるアスレチックで跳ね回る事もできました。

         

         

        子供たちにとっては、身体を使って思いっきり遊ぶのが楽しいようですね。

        晴天に恵まれ、健康的な時間を過ごすことができました。

         

        有名な用意された遊技場は入場料も結構かかりますし、どこか遊ばされている感じですね。

        じいじ、ばあばは「何処か連れて行ってやらなきゃ」と意気込むのですが意外や意外、ごく

        身近に楽しめる所はあるのだと気付かされた今回の春休みでした。

         

        日本庭園のホームページは

        http://www.expo70-park.jp/cause/nature/japanese-garden-poi/#caption0

         


        クリスマスローズ

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          裏山に春がきました。

           

          今年は馬酔木の赤が沢山花をつけています。

           

          植えてからもう8年くらい経っているのですが、半日影なのでやっと1メートルくらいです。

           

          日影にもかかわらず今年もよく咲いているのがクリスマスローズです。

           

           

          この花、みんな下を向いて恥ずかしそうに咲きます。

           

          カメラマン泣かせですね。

           

           

          これは何色と言えばいいのでしょう。

          えんじ色? ピンクかな?

           

           

          斑入りもあります。

           

          次は八重の白

           

          結構大きな花です。直径5センチくらいあります。

          花びらの中央が少し紫色をしています。

           

           

          最後は濃い紫色

          葉も茎も紫色をしています。

           

           

          右側に大きな石があるのにお気づきでしょうか?

           

          この石、イノシシ避けです。

          毎年一冬に1〜2回、イノシシが出ます。

          大きな鼻で根元を掘ってミミズを探しますから、やられないように石を置いています。

           

          今日は暖かでしたから、こぼれ種から育った苗(2年生)を10本ほど移植しました。

          少し育った3〜4年生は、適当な場所に植え替えてやります。

          なにしろお借りしている場所ですから、実生で育つものや株分けできるものばかりを

          どんどん増やしています。(無料です)

          お陰様で笹薮だった裏山はコケの生えた素敵な庭になりつつあります。

          (自分ではそう思っています。)

          いつでも遊びにお越しください。

           

           

           


          椿の本陣

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            名神茨木インターチェンジから、池田に向かう国道171号線沿いに

            通称、「椿の本陣」という国史跡の「郡山宿本陣」があります。

            春の特別公開が3月4日から始まりました。行ってきました。

             

            まずは、御成門

             

             

            江戸時代、大名、公家、幕府の役人、門跡寺院の僧侶が休泊した旅宿のことで、大名宿とも

            称されるそうです。

            ここは西宮から京都へと続く西国街道の中間に位置しているので隨分繁盛したということです。

             

            門を入ると、すぐ右手に「五色の椿」という大きな椿が(写真は二代目)あるので、

            「椿の本陣」の名前で呼ばれ、人々に親しまれてきました。

             

             

             

            本陣見取り図

             

             

            隨分大きなお屋敷です。

            当日はボランティアがおられて、詳しく説明してもらえました。

             

            早駕籠

             

            かまど

            宿の前に掲げられた看板

             

            この看板は、本陣が用意するのではなく、投宿する大名が持参されるものだとか。

            それで「御宿」ではなく単に「宿」と書かれています。

            沢山の看板の中には、「浅野家」や「島津久永」のものを見つけました。

             

            御休みになるお部屋

             

            部屋の中央部が高くなっています。

            奥に見えているのは時計

             

            中に分銅が仕掛けられていて、分銅が下がり切ると見張りが上まで引き上げる。

            その為、夜中は寝ずの番になったそうです。(2時間毎)

            早朝4時出立ということもあり、2時頃から朝の準備がなされた為です。

             

            十手

             

            宿場町を狙う、狼藉の輩が横行したので、当家は十手預かりをしていた。

             

            屋敷の離れに丸亀藩から寄贈された茶室がありました。(理由は不明だそうです)

            隨分開放的な茶室なのでお尋ねしたら、千利休ではなく古田佐助の作だとか。

            古田佐助を調べましたら、織部焼で有名な古田織部のことでした。

            しかも織部は茨木城主中川清秀の妹を妻に娶っているということです。

             

            当日は、ご当家当主の梶さん(95歳)のお話がありました。

            明治3年に本陣が廃止されてから150年、その間全国に2000軒以上あったという

            本陣・脇本陣は、今は見る影もなく、ここは貴重な存在になっているということでした。

             

            これは、かっての郡山宿の模型です。

             

            本陣に宿泊できる人数は3〜40人ですから、大名行列の一行が宿泊するために、

            本陣を中心にして100軒もの旅籠が栄えていたということでした。

            貴重な歴史の一端を聞くことの出来た有意義な春の一日でした。

             

             

             


            酒蔵探訪

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              灘の生一本とか、灘五郷という言葉をお聞きになったことありませんか?

               

              灘五郷というのは、神戸市東灘区・灘区と西宮市をあわせた阪神間の地を言うそうです。

              生一本とは、勿論そこで作られるお酒のことですが・・・

               

               

              実は私、この灘区で中学・高校という青春時代を過ごしました。

              でも何故か今まで酒蔵を訪れたことはなく、今回が初めて神戸の友達と行ってきました。

              訪れたのは阪神電車、大石駅近くの「沢の鶴」さんの資料館。     
              渋い木造の大きな酒蔵です。                     ※1
              蔵の前庭に、長い天秤棒を使った組み上げ式の古い井戸がありました。
              蔵に入ると、まずは酒造りの工程について詳しいビデオ解説がありました。
              酒造りの仕事をする人を杜氏と呼ぶそうですが、杜氏頭の経験と熟練技とその指導の下
              お酒は造られるそうです。
              どの酒造会社にも長年培われた製造法とそこにだけ伝わる秘法があるのだと思います。
              私が理解できた範囲のことをまとめてみました。
                  ー鯤討寮米(昔は洗い桶の中で人が足を使って洗ったこともあった)
                 ◆‖腓な甑(こしき)に入れて蒸す
                  蒸しあがったお米に酵母を加える (もとじこみ)
                   種になる麹は室と呼ばれる部屋で造られる
                   (雑菌が入ると死んでしまうそうです)
                 ぁ℃辧覆發蹐漾忙店み
                   この段階で水が使われる
                   灘では西宮の宮水を使っている
                   宮水は六甲山の伏流水で硬水  
                   出来上がりがキリツとしている 男酒と言われる       ※2
                 ァ‐總→滓引き→火入れ
                   醪を搾ってお酒と酒粕に分離する
                   巨大なテコを使って絞る
                 Α_估れ
                 А|蔵して最後に出荷
              酒造会社によっては、新酒ができるのは2〜3月限定というところもあるそうですが、
              沢の鶴さんでは、一年を通して製造しておられるそうです。

              資料館になっている蔵の中には、仕込用桶や用具がずらりと並んでいました。

               

              樽ははしごをかけて登るようになっていましたから、3メートルはありそう。

              現在、樽を造っているところは西宮に1箇所しかないと聞きました。

               

               

              酒造りの用具も大小、様々展示されています。

              面白いのは、道具にネコとかカエル・キツネなどの動物の名前が付けられていました。

              未就学児童が働いていた時代もあったので、名前が覚えられやすいよう工夫してあったとのこと。

               

              一番の圧巻はテコを使う搾りの規模の大きいことです。

               

              重しの下の大きな箱の中には、醪仕込みの酒が入った布袋がぎっしり積んであります。

               

               

              上にかかっているのが、布袋(柿渋が塗ってあります)。

               

              2階には、出荷に使われた、千石船の模型(10分の1)がありました。

               

               

              小さくて見えませんが、菰樽には「沢の鶴」と書かれています。

              酒だけでなく、総ての上方文化が江戸へと下って行ったのですね。

               

              ご紹介できたのは、資料館のほんの一部でしかありません。

              震災復興の工事中に出てきた貴重な地下構造「槽場」もありました。

              お酒好きの方も、そうでない方も見学されたらきっと面白いと思います。

               

              資料館の最後はショップになっていて、各種のお酒が試飲できます。

              ここでしか試飲出来ないものが並んでいましたよ。

               

              年配の男性グループがとても賑やかでした。

              飲めない私は「酒粕」と「粕漬け」を買って帰りました。(残念)

               

              出口で見かけた、昔の宣伝ポスターです。

                
              ※1 昭和53年から古い酒蔵を資料館としてスタートされたそうですが、
                 阪神淡路大震災で壊滅的打撃を受け、4年間の全面立て直しを経て
                 免震システムの木造資料館として再出発されたそうです。 

                 兵庫県の「重要有形民俗文化財」の指定を受けている。

              ※2 伏見の水は、軟水。女酒と言われる

               

              資料館内の写真は、私がデジカメで撮ったものですが、地図と資料館はパンフレットからです。

              万博記念公園

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                友達から「日本庭園に蝋梅が咲いてるよ〜」と電話をもらいました。

                先週の春が来たかと思える暖かい日、二人で万博記念公園へ行ってきました。

                 

                蝋梅というのは春先に高貴な香り漂う、蝋のような透明な黄色の花びらの花木です。

                実は私、蝋梅というからには梅の仲間だとばかり思い込んでいたのですが、調べてみると

                なんと、クスノキ目、ロウバイ科、ロウバイ属の低木で、梅とは全く異なる落葉樹でした。

                 

                写真を撮ってはきたのですが、影になってうまく写っていません。

                次のアドレスに蝋梅の素晴らしい写真がありますのでそちらをご覧ください。

                 

                http://photohito.com/dictionary/%e8%9d%8b%e6%a2%85/

                 

                蝋梅は12月から2月にかけて咲くので、冬の季語だそうです。

                花芯が濃い赤紫のものと、色の全く無いものとあります。

                樹高は2メートル以上はありますし、枝も多いのですが、

                確かに幹は梅のものではありませんでした。

                 

                記念公園の中には「太陽の塔」近くに、広くてよく手入れされた梅林があります。

                そこへも行ってみました。

                 

                 

                こちらは、源平咲きの紅梅(しだれ梅)なのですが、少し早すぎたようですね・・・・。

                約150品種、680本の梅の木があるそうですから見応えあります。

                 

                満開の白梅

                 

                木によって花期が違うのでしょうね、丁度満開のものもありました。

                それぞれの梅に、優雅で典雅な名前がついています。

                私の知っているのは南高梅くらいですが、あれは花梅ではなく、実をとる梅でした。

                 

                梅林を過ぎると自然文化圏へと繋がります。

                 

                広い芝生ではツグミがひょこひょこと歩いている姿が沢山見られました。

                遠くからでもツグミと分かるのは、数歩歩いては立ち止まって、ナポレオンのように胸を反らす

                習慣があるのですぐ分かるそうです。

                これは野鳥に詳しい友人から教えてもらいました。

                クイツ、クイツと2回鳴いていましたよ。

                ヒワやシジュウガラなども種々観察できるそうですが、双眼鏡を持参しなかったので残念。

                 

                誰もが利用できる「自然観察学習館」もありました。

                公園内の野鳥の標本だけでなく、公園内の川に棲む魚の水槽もありますし、木のクラフト作品が

                沢山展示されていました。

                この自然館で、子供さんと一日一緒に遊んだら学習もできますし、面白いだろうと想像しました。

                (お薦めです)

                 

                なにしろ広い公園ですから、一度にあちこち回るのは無理ですね〜。

                ソラードという森林の遊歩道(樹間を歩きます)があるのですが、この日は歩くのは諦めました。

                 

                帰り道、椿の林の横を通りましたが、250種もの椿があるそうです。(資料から)

                 

                 

                大輪のピンクの椿と、侘助の一種小さい斑入りの椿を写真に収めました。

                (おしゃべりばかりしていて、花の名前を記録してきませんでした)

                 

                梅と椿の鑑賞時期は丁度重なっていますからそのつもりで来園しないといけませんね。

                 

                 

                下の写真は帰路、自然観察学習館の前でひろった、アメリカフウの種と西大路で拾った種です。

                 

                手前の2個がアメリカフウの種、奥は???

                 

                奥の丸い種(実のようにも見える)については後日、FB・みちくさ部で教えてもらいました。

                (写真を送りました)

                プラタナスの堅果だそうです。

                そう言えば、プラタナスは街路樹に使われますね。

                モミジの葉っぱを大きく拡大したような(カナダの国旗のような)葉をしています。

                名前もギリシャ語の広いからきているとか。

                アメリカフウというのはモミジバフウの別名だそうです。

                 

                急に思い立って午後から行きましたので駆け足でしたが、春風に誘われ気持ち良い散策でした。

                お近くの方は是非おでかけください。

                 

                 

                 


                まなざしかいご

                0

                  詩人・藤川幸之助さんの「まなざしかいご」を読みました。

                  薄水色の表紙に、白抜きで「まなざしかいご」と平仮名で書いてあります。

                   

                      

                                              中央法規 出版

                  見落としそうな小さな文字で

                   認知症の母と言葉をこえて向かいあうとき  という副題があります。

                   

                  この本は、放送大学の「認知症と生きる  」という講座を視聴していた時、

                  講師の井出 訓先生が紹介された何冊かの本のうちの1冊です。

                   

                  どうして詩人が介護本の本を?とお思いでしょうね。

                  初め私も理解できなかったのですが、少し説明をしましょう。

                   

                  最初、「認知症の母」を看ておられたのは、心臓病を患っていた幸之助さんの父上でした。

                  その父上が亡くなられる際、幸之助さんに伝えられた言葉が、

                  「何かを抱えながら必死に生きる母の姿を、おまえが見ておけ」だったそうです。

                   

                  小学校教師であった幸之助さんは介護の経験は全くなく、同じ話を繰り返す母親に、

                  「うるさい」「黙れ」「しゃべるな」とイライラがずっと続いたそうですが、

                  いつも手を握っていた父上の介護を思い浮かべ、心が変わっていかれたそうです。

                  長い介護の中から生まれたのがこの本です。

                  30数編の詩と解説、それに沢山の写真で構成されています。

                   

                  その中から、2編の詩をご紹介したいと思います。

                     

                   静かな長い夜

                   

                      母に優しい言葉をかけても

                      ありがとうとも言わない。

                      ましてやいい息子だと

                      誰かに自慢するわけでもなく

                      ただにこりともしないで私を見つめる。

                   

                      二時間もかかる母の食事に

                      苛立つ私を尻目に 

                      母は静かに宙をみつめ 

                      ゆっくりと食事をする。

                      「本当はこんなことをしてる間に

                      仕事がしたいんだよ」

                      母のウンコの臭いに 

                      うんざりしている私の顔を 

                      母は静かに見つめている。

                      「こんな臭いをなんで

                      おれがかがなくちゃいけないんだ」

                   

                      「お母さんはよく分かっているんだよ」

                      と他人は言ってくれるけれど 

                      何にも分かっちゃいないと思う。

                   

                      夜、母から離れて独りぼっちになる。

                      私は母という凪いだ海に映る自分の姿を 

                      じっと見つめる。

                      人の目がなかったら 

                      私はこんなに親身になって 

                      母の世話をするのだろうか?

                      せめて私が母の側にいることを 

                      母に分かっていてもらいたいと

                      ひたすら願う静かな長い夜が私にはある。

                        

                   

                  母親に遺漏をつけるところや、おむつを着用させる描写など重いテーマですから、

                  読んでいてしんどくなる箇所もあります。

                  でもあることを契機に「母との関係性の中で私は生き、私は生かされている」と言う境地

                  へと変わったとありました。

                   

                     まなざし

                   

                      ただの視線ではない

                      まなざしには

                      その視線をおくる者の

                      心がうつしだされている

                      まなざし

                      向ける者と向けられる者

                      向けられる者と向ける者

                      母と子のように

                      微笑みでありたい

                      空と海のように

                      澄んでいたい

                      まなざし

                      言葉をこえて

                      意味をこえて

                      見つめることで

                      静かに愛しあいたい

                      まなざし

                      人の体さえもこえて

                   

                  認知症 今一番問われているテーマですね。

                  でもこの本(詩集)を読んで、少し私の気持ちが軽くなりました。

                  何度も繰り返し読みたくなる本に久しぶりにであったように思います。

                  介護なさっている方にも、そうでない方にもご紹介したいと思いました。

                   

                                                

                                                               咲きはじめたクリスマスローズ ’17年  春 

                   

                   この詩を掲載させていただくにあたって、藤川幸之助さんから

                   特別にご許可をいただきました。

                   そして藤川幸之助さんのホームページのアドレスも教えて戴きましたので

                   是非 ご覧ください。

                      http://www.k-fujikawa.net/

                   

                   


                  茨木童子

                  0

                    明日は節分

                    赤や青の鬼の面を付けて子供たちと豆まきをしたのはもううん十年も前のことですが、

                    今日はその鬼の話です。

                     

                    茨木市には「茨木童子」という市民誰もが知っているお話があります。

                    下の写真は茨木童子の石像です

                     

                    頭の上に角が生え、金棒をもっています。

                    茨木童子というのは実は、鬼の子供なのです。

                     

                    今は暗渠になっている茨木川の「高橋」の欄干に立っています。

                     

                    茨木童子の出生については、摂津説や越後説などいくつかあるようですが、

                    ここでは摂津説からお話ししてみたいと思います。

                     

                     

                      茨木童子のストーリ

                     

                    昔、水尾村(現茨木市)に一人の男の子が生まれました。

                    生まれた時にはすでに歯が生え揃い、すぐに歩き出したので母親はショック死します。

                    困り果てた父親は九頭神の森の近くの「髪結い床屋」の前に、男の子を置き去りにして

                    しまいました。

                    幸い男の子は床屋夫婦に拾われすくすくと育ち、床屋の修行をしたそうです。

                    ところがある時、あやまってお客の顔を剃るときカミソリで切ってしまいました。

                    流れる血をなめたところあまりに美味しかったので、それからというもの故意に客の頬を

                    切っては滴る血をなめるようになりました。

                     

                    床屋に怒られ気落ちした男の子が、近くの川の橋からうつむいて下を覗き込んだところ、

                    川面にあったのは鬼の姿でした。

                    (茨木市新庄町には「茨木童子姿見の橋」の石碑が立っています)

                     

                    驚いた童子は床屋には帰らず北の丹波の山奥に逃げ、酒天童子の家来になったということです。

                     

                    (ここからは「大江山の酒天童子」の話になるのですが、それはまたの機会に)

                     

                    酒天童子の手下として京の羅生門に出没し、盗賊を働いていた茨木童子はある時神通力で

                    父親の病気を知り、看病のため茨木に帰ってきます。

                    自分を捨てた親を恨むことなく、く看病し看取った後、大江山に戻って行ったということです。

                     

                     

                    茨木市では茨木童子は悪党ではなく、どちらかというと愛すべきキャラクターとして語り継がれ、

                    親しまれているように思います。

                    最近では「泣いた赤鬼」という名作もありますし、必ずしも鬼は悪者ではなく、心優しい鬼のように

                    扱われている場合もありますね。皆さんはどう思われるでしょう。

                     

                    上の写真は、郵便ポストの上にたつ茨木童子です。

                    I love letters と書いてあります。

                     

                    童子の絵は、市内の飛び出し注意の「道路看板」などにも描かれています。

                    節分にちなんで鬼のお話でした。

                     

                    (wikipediaや伝承を元にまとめてみました)

                     


                    初弘法

                    0

                      1月21日、京都は東寺の弘法市へ行ってきました。

                      五重塔で知られている、世界遺産でもあるあの東寺です。

                       

                      東寺へは何度か行っているのですが、弘法市は初めてのことでした。

                      毎月21日に開催されるので、今月は初弘法ということになります。

                      それにしても東寺の境内は広いです。

                      その広い境内に一体何軒のお店がでているのか見当もつきません。

                       

                      北門から入って、両サイドのお店を覗きながら奥へと進みました。

                      手作り作品のお店に目が行きます。

                                              バッグ

                       

                                            お財布・巾着

                       

                                         ペンダント・ピアス

                       

                                       和紙や粘土で作った置物

                      この元気なにわとりさん欲しかったのですが、7,000円では手がでません。

                       

                      他に瀬戸物、ガラス食器、仏像、着物、帯、塩干物からお漬物まで多種多様。

                      お食事どころもありました。

                      おでん、串焼き、ビールに焼きそばなんでもあります。

                      丁度お昼時でしたので臭いに誘われ、ネギと鶏の串焼きを食べました。

                      なんかバザーのような雰囲気で、美味しかったです。

                       

                      東寺へ来たもう一つの目的は講堂内にある「帝釈天」に会うことだったのですが

                      (忘れていたわけではありません)一人で来た事をいいことにフラフラとお店を

                      冷やかして回りました。

                      (欲しいものはみんな結構高かかったです・・・ねぎってもダメでした)

                       

                      南の入り口近くまで進んだ時、五重塔の特別拝観があることを知りました。

                       

                      この塔、落雷や戦などで4度も焼失し、今あるのは1641年、徳川家光が建立したもの。

                      総高は55メートル、現存する塔では一番高いそうです。

                      (ボランティアさんの説明がありました)

                       

                      五重塔の堂内(初壇のみ)の見学が出来ました。

                      写真撮影はできなかったのですが、四天柱の間に金剛界仏五仏が安置されていました。

                      堂内の壁には、インド僧と中国人僧3人と空海の絵も描かれています。

                      時代を経て剥落してはいましたが、とてもカラフルなのには驚かされました。

                       

                       

                      さて目的の帝釈天半跏像を見るべく講堂へと急ぎました。


                      この写真は小学館発行の、名宝日本の美術・「東寺と高野山」から

                       

                      堂内は暗いのでもう少し明るくして欲しいところですが、西角の真ん中におられました。

                      その端正なお顔は身が引き締まる感じです。

                       

                      東寺のパンフレットから講堂について、少し抜粋してみます。

                        堂内の白亜の壇上には大日如来を中心とした五智如来をはじめ、五菩薩、五大明王、

                        四天王、梵天、帝釈天の弐拾壱体躯の仏像が安置されています。

                        これは弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅の世界です。

                        中でも平安時代前期の拾五躯は我が国の密教彫刻の代表作です。

                       

                      ということで、帝釈天は大日如来を守る6人の天のお一人ですが、ホントに素晴らしい。

                      いつまでも眺めていたかったのですが、そうもいかず金堂と食堂を見て東寺を後にしました。

                       

                      東寺について詳しくお知りになりたい方は次のホームページがお勧めです。

                           http://www.toji.or.jp/about.shtml

                       

                      写真が多いですし、説明が分かりやすいと思います。

                      実は、解説を読む度「これ見なかったわ〜」ということの多い私なのですが・・・。

                       

                       

                      ともあれ、平安遷都を経て朱雀大路、羅城門の東と西にあったという官立のお寺の一つが、

                      1200年の時を経てもまだそこにあることは、素晴らしいですね。

                       

                      寒い、寒い、京の冬の一日でした。

                       

                      (21日は弘法大師空海の命日だそうです。)


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                      profilephoto ■ニックネーム 遊山 ■住んでるところ 大阪府   60歳まで福祉畑で仕事していました。 70歳を過ぎた現在は、夫と100歳になる実父との超高齢世帯です。 京都に近い北摂の山間部で生活しています。恵まれた環境ですが少し不便です。 旅行が好きでスケッチ旅行に何度か海外へ行きましたが、介護が始まってからは、もっぱら京都や奈良の美術館巡りです。 ブログでは裏山に自生する植物や野鳥、昆虫などの紹介をしたいと考えています。 写真は素人ですが、さりとて上手な絵が描けるわけでもありません. 時々「へたな横好き」のスケッチをupしたいと思います。

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